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【海外気になるニュース】ロックダウン中の家庭内暴力被害者を助ける秘密の暗号「アニーさんはいますか?」

毎日、イギリスにてニュースをウォッチしている中で、興味深い内容があったのでご紹介。

もし周りでDV被害に悩んでいる人がいたらぜひ教えてあげて欲しい。

薬局で「アニーさんはいますか?」

イギリスでは、2021年1月14日から、イギリス国内の薬局でDV(家庭内暴力)被害者が使える秘密のサインがスタートした。

DV被害者は薬局へ行き、「店員のアニーさんはいますか?」と店員に尋ねることで、助けを求めることができる「Ask for ANI」(アスクフォーアニー)と言う秘密の暗号が発表された。

「ANI」は“Action Needed Immediately”の略で、直訳すると「今すぐ行動が必要」になります。つまり、「今すぐ助けて」というメッセージ。

この暗号に気づいた店員は、店内の安全な部屋へと案内してくれ、ヘルプラインへ通報してくれる。

ロックダウンで急増するDV被害

イギリスでは、2020年3月に最初のロックダウンが開始され、現在は3度目のロックダウン中だ。最初のロックダウン以降、家庭内暴力の増加が問題視され続けさまざまな対策が講じられてきた。今回の秘密の暗号「アニーさん」もその一つだ。また、イギリス政府はこれまで7600万ポンド(約100億円)の予算をDV対策に投じてきた。

イギリスでは3月半ばにロックダウンが始まって以降、全国家庭内虐待ヘルプラインへの相談件数が49%増加。家庭内での殺人事件も2倍に増えたことが、下院内務委員会の報告書で4月末に明らかになった。(2020年5月BBC

世界保健機関もロックダウン中に女性に対する暴力リスクが上がっていると指摘。イギリスに限ったことではなく、世界中で増加傾向だ。コロナウイルスというパンデミックの裏で深刻化する「影のパンデミック(Shadow Pandemic)」と表現されるほど深刻な問題だ。

ロックダウン中は人々に精神的や金銭的、さまざまなストレスが重なる。そのストレスから家庭内暴力が悪化する場合も。

さらに、家にいる時間が増え今まで以上に加害者に見張られている状態から、被害者はますます逃げ道を失う。

そんな中、加害者に見つかることなく助けを求めることのできる秘密のサインが他にもあるので紹介したい。

①ヘルプライン

24時間無料で電話相談できるヘルプライン。イギリスは、0808 2000 247。本人でなくても、知り合いで被害が疑われる場合は、まずは電話して相談する方がいい。(Refuge’s National Domestic Abuse Helplineの番号です。)

報道局BBCのアナウンサーは手の甲にヘルプラインの電話番号を書き、番組に出演した。シンプルだけど効果的な啓蒙だ。

②手話

助けを求める手話が存在する。

まず、親指を内側に折り曲げ、残り4本の指で握り拳を作るだけ。

この手話には「私に連絡して欲しい」と言う意味がある。

③暗号

フランスやスペインでは被害者は薬局へいき、「マスク19」と口にすることで助けを求めることができる。

前述の通り、イギリスでは今月から「アニーさん」が秘密の暗号として全国の薬局で周知されている。

④レシート

イギリスの大手スーパーTESCO(テスコ)では、レシートの下にDVヘルプラインの電話番号が記載されている。

⑤ピザの注文

家から出られない時は、ピザの注文電話をするフリをしてヘルプラインに電話をする方法だ。

実際に警察にピザの注文をするふりをして電話をしたDV被害者の音声がこちら

最初は警察はいたずら電話かと思い、「ここはピザ屋さんじゃないよ。」と断るが、女性の怯えた声から緊迫した状況を察知し、「家の住所は?」や「今男性は近くにいるか?」など必要な情報を聞き出すことに成功している。

もちろん、日本でも深刻。#8008(晴れれば)に相談。

新型コロナウイルス以降のDVの増加は日本も同じく深刻だ。

政府や地方自治体の相談窓口に寄せられたドメスティックバイオレンス(DV)の5、6月の相談件数が、前年同月比でそれぞれ約1.6倍に増えていたことが分かった。

(中略)

自治体が運営する全国の配偶者暴力相談支援センターと、政府が24時間メールや電話で受け付ける緊急相談窓口「DV相談+(プラス)」を合わせた相談件数は5、6月にそれぞれ約1万7500件だった。(2020年10月東京新聞

日本でDV被害の相談をする際は、全国共通短縮ダイヤル「#8008(晴れれば)」に電話を。

ここで、日本のDV被害を受けてしまった場合の対処法を調べたのだが、「ヘルプラインに電話する」「シェルターに駆け込む」が主で、加害者に見張られている中、日常生活でいかにバレずに助けを求めることができるかが課題に感じた。

世界の対策を参考に、日本でもコンビニや薬局など、日常で隠密に助けを求めることができる方法を広めるべきだと感じる。

  • この記事を書いた人

ゆかこ

2018年に渡米。NY情報局長として Forbes Japanでコラムを書いています✒️ 800万DL突破したアプリ開発をキッカケに『ティーンマーケティングのご意見番』に。楽天FMラジオMC/テレビ出演/SXSW登壇。 海外レポーター系YouTubeをやってます。

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