ある日、口が開けられなくなった。
私は今31歳。そろそろ顔のシワやたるみ予防のための美容医療に興味を持ち始める歳です。
しかし、今回私がボトックスを打とうと思った理由は別にあります。
それは、「顎関節症」による「顎がロック状態」が続いているからです。
約3ヶ月前の7月のとある朝、急にアゴを大きく開けることができなくなりました。具体的には、指1~2本分くらいしか開かなくなりました。
口を大きく開けようとすると、こめかみ当たりに引っ掛かりを感じ、一定の大きさからビクともしなくなります。さらに大きく開こうとするとこめかみに痛みを感じます。
もともと幼い時から軽度の顎関節症で、口を全開にするとこめかみ付近がパキッという音を発していました。
しかし、口が開かなくなることは初めてで、急いで歯科医院へ行きました。今まで、指3本分が入るほど大口を開けられていたのに対し、指1本分しか開けられないと、食事だけでなく普通に話す時にも違和感を感じ、大変生活しづらかったです。
「顎関節症」を克服するためにあれこれ
歯医者へ行くと、先生からは「顎関節症」だと診断されました。
実は、今年に入り、「インビザライン」というマウスピース歯列矯正を始めたこともあり、急な歯列移動による噛み合わせの変化や違和感により、「歯軋り」や「噛み締め」を起こしているのではないか、とのこと。
無意識のうちに「歯軋り」をしていると、顎を噛む筋肉である「咬筋」が緊張し、顎関節症が悪化、口が開きづらくなることがあるらしいのです。
対策としては、
- 一旦、マウスピース矯正を中断する。
- 食いしばらないように意識する。
- 顎を1日3回、冷温マッサージする。
- 柔らかい食事を続ける。
- 整体やヨガで骨格を整える。
- 針治療で咬筋をほぐす。
以上のことを2ヶ月ほど続けてみましたが、指2本分くらいまでは開くようになるものの、それ以上進展しませんでした。
最終手段として、ボトックス注射により咬筋の働きを抑え、顎関節症の症状緩和が期待できるという記事や、先生のアドバイスを受けて、この度ついにボトックスを受けることにしました。
気になる料金
イギリスといえば、なんでも物価の高い国なので、「ボトックスもさぞお高いんでしょう。」と調べてみました。
歯医者の先生に聞くと「600ポンドで可能。」と言われましたが、それだと約10万円!ちょっと手が出ません。。
他のクリニックで検索すると相場200〜400ポンド(1回1エリア)だと知り、自分でクリニックを探すことにしました。
ちょうど家の近くにあるクリニックでボトックス治療をしており、そこが1エリア210ポンドだったため、1日でも早く症状を治したい私は即予約を取りました。ちなみに、2エリアだと275ポンド、3エリアだと325ポンドなので、一度に複数箇所を打つとお得です。
この値段設定は、私が調べた中では、安すぎず高すぎずのちょうど良い相場通りの値段です。安すぎるボトックスも少し不安なので、サイトの情報も充実していたため、ここに決めました。
今回、私が利用したクリニックはこちらです。
いざ、注射!
施術当日、少し緊張しつつ、まずはカウンセリング。
イギリス人の先生は、「顎関節症の治療のためにボトックスを使ったことがないため、効果は保証できない。ただ他の症例によると、咬筋にボトックスを注射することで症状の緩和がみられたというレポートがある。これは私にとっても初めての経験、実験だ。」と仰ってました。笑
ついでに、おでこのシワも気になるので打ちたい旨を伝えてみましたが、私の場合眉毛の可動域がそこまで大きくなく、もしオデコの動きを止めてしまったら、二重の幅も大きくないので目が小さくなったり、開きづらくなる可能性があるからおすすめしない、と断られました。
海外の方は、眉毛と目を大きく動かして表情で感情表現をしますが、アジア人は比較的に顔の表情が大きくないので、注射量などを間違えると、表情が固まってしまいそうですね。
今回のクリニックでは、オデコのボトックスは諦めて、日本帰国時かイギリスにある日系クリニックで相談しようと思います。
さて、いざ注射することになりましたが、前述の通り、今回の担当医は顎関節症治療のためにボトックスを打ったことがないため、初回は少量だけ打って様子をみよう、ということになりました。
また、顎のロック症状の重い右側の咬筋の方が左より発達していたので、右側を多めに注入してもらいました。
これで3週間様子を見て、効果が感じられれば追加でボトックスを注入します。もちろん、追加のボトックス注射も、今回の料金(210ポンド)に含まれます。
イギリスの美容医療、興味あるがやはり不安
今回、顎関節症の症状をキッカケに初めてイギリスの美容医療分野へ足を踏み入れることになりました。
しかし、今回カウンセリングを受けて感じたのは、やはり「アジア人慣れ」をしているクリニックや先生選びが重要だということです。
今回の先生は、オデコのボトックスを断ってくれてたのでよかったですが、金儲けのためにNOを言わない系のクリニックであれば注射していたでしょう。
海外の人と同量のボトックスを注入されていたら、表情が固まってしばらく自然に笑うことができなくなっていたかもしれません。
これは美容医療だけではなく、美容室でも同じような経験をしたことがあります。
アジア人の髪質は白人のブロンドヘアに比べて固いため、最初驚かれたことがありました。
日本では私の髪質は柔らかい方だと思っていたので、固いと言われたこにも驚きましたが、慣れてない髪質のセットにかなり時間がかかってしまっていたことも驚きでした。かなり苦戦しているようでした。笑
それ以降、美容院を選ぶ際には、日系のサロンか、アジア人の髪質を経験したことがある現地サロンを選ぶようにしています。
海外の最新美容に挑戦したい気持ちは山々ですが、特に「医療系」に関しては慎重になってしまいますね。
初めてのボトックス体験は動画でも紹介しています。